はじめに
定年を迎えたことで、現役時代の窮屈なスーツから卒業できました。
そして、お気に入りのカジュアルなチノパンに穿き替えたときのことです。
ふと鏡に映った自分の姿を見て、ショックを受けました。
鏡に映った自分は、「ぽっこり出たお腹」と、そこから伸びる「細く、頼りない足」。
「なんだ、この格好悪い体型は……」
どれだけオシャレで上質なシャツを着ても、仕立ての良いジャケットを着ても、こんな体系ではカッコよく見えません。
上半身を支える土台(足元)が貧相では、大人の男の気品など絵に描いた餅です。
歳を取るということは、こうやって外見のバランスから崩れていくことなのかと、虚しい気持ちになりました。
そんな時、医学的なエビデンスを分かりやすく解説してくれる「予防医学チャンネル」の動画に出会ったのです。
動画で語られていたのは、私が直面していた「足の細さ」の裏に隠された、恐ろしい健康の危機でした。
▼ 今回の参考動画:脚が老化すると人間はどうなる?自宅でできるチェック方法とは?
出典:予防医学チャンネル
※動画内で紹介される「5回椅子立ち上がりテスト」、ぜひ記事を読みながら一緒に測ってみてください。12秒の壁、意外とシビアですよ……!
百害あって一理なし。大人の男が恐れるべき「サルコペニア」の正体
動画のなかで紹介されていたのは、「サルコペニア」という専門用語でした。
ギリシャ語で「サルコ(筋肉)」が「ペニア(なくなる)」という意味を持つ、加齢に伴う筋肉量と筋力の低下現象のことです。
「ただ筋肉が落ちるだけでしょ?」と侮ることなかれ。
日本の高齢者でも、男性の11%、女性の17%がすでに該当しているという、決して他人事ではない現実があります。
そして、このサルコペニアの状態で日々を過ごしていると、死亡リスクや介護リスクが跳ね上がるだけでなく、大病を患った際の手術の生存率まで下がってしまうという怖いデータがあるのです。
つまり、筋肉の量こそが、私たちの「健康寿命の防衛体力」そのものだったわけです。
「最近、横断歩道を青信号の間に渡りきれなくなった」
「ビンの蓋を開けるのに、やけに苦労するようになった」
これらはすべて、足や全身の劣化が立ちまち進んでいるサインかもしれません。
では、自分の足がどれくらい「老いている」のか。
自宅で道具も使わずにできる、簡単なテストが紹介されていました。
わずか12秒のテスト。あなたの足はまだ「現役」か?
その名も「5回椅子立ち上がりテスト」です。
やり方は非常にシンプル。
肘掛けのない椅子に、腕を胸の前で組んで座ります。
そこから「よーいドン」で、できるだけ早く「立って、座って」を5回繰り返す。
その時間を計測するだけです。
私もさっそく挑戦してみました。
「1、2、3……」
息を切らせながら5回を終えたとき、タイムは13秒。
動画の基準では、「12秒以上かかった人は、サルコペニアの可能性あり」。
わずか1秒のオーバー。
しかし、自分の足腰が確実に「衰えの境界線」を越えているという事実は、とても衝撃でした。
食事3色でも忍び寄る「低栄養」と「隠れ肥満」の罠
なぜ、これほどまでに足が衰えてしまうのか。
その原因は、日々の無意識な生活習慣にありました。
まず驚いたのが、食事についてです。私は毎日3食きちんと食べているから大丈夫、と思い込んでいました。
しかし高齢になると、気づかないうちに食事の質が偏り、体に必要な栄養が足りなくなる「低栄養」に陥る人が、なんと男性で12.5%もいるというのです。
特に足りていないのが、筋肉の材料となる「タンパク質」。
目安は体重1kgあたり1g(体重60kgなら1日60g)ですが、これを3色に満遍なく分けて摂る必要があります。
肉や魚を「胃にもたれるから」と敬遠し、うどんや素麺だけで済ませていたら、筋肉は1年ごとに1〜2%ずつ減少していきます。
さらに良くないこととして、「サルコペニア肥満」という状態があります。
お腹には脂肪がたっぷりついているのに、手足の筋肉はスカスカ。
この状態は糖尿病のリスクを爆発的に高めます。
脂肪がインスリンの働きを邪魔し、筋肉が少ないせいで糖分を消費できない。
結果、血糖値が上がり、糖尿病になるとさらに筋肉が分解されやすくなる……という、恐ろしい負のスパイラルが待っているのです。
あの鏡に映った「ぽっこりお腹に細い足」は、体が悲鳴を上げている危険信号そのものでした。
粋な男は「筋肉貯金」を怠らない。今日からできる足腰チューニング
動画の終盤、私の心に最も響いたのは「入院リスク」の話でした。
年齢を重ねると、不意の病気や怪我で入院することがあります。
驚くべきことに、たった10日間の入院で、高齢者の15%がサルコペニアになってしまうという論文があるそうです。
動かないだけで、足の筋肉は一瞬で消えてなくなるのです。
だからこそ、私たちは普段から「筋肉貯金」をしておかねばなりません。
万が一のことがあっても、それを乗り越えられるだけの余剰な筋肉を、足腰に蓄えておく。
これこそが、知的な大人の男の危機管理ではないでしょうか。
動画では、自宅で今すぐ始められる「2つの簡単な運動」が提案されていました。
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太ももの前を鍛える「座りながら足上げ」
椅子に座った状態で、片足ずつ前に上げる。
3秒かけて上げ、3秒キープし、3秒かけて下ろす。
これを10〜15セット。
テレビを見ながらでもできる、最も手軽な足腰のチューニングです。 -
お尻を鍛える「空気椅子10秒ルール」
普段、家で椅子に座る際、ドスンと座るのではなく、座面の数センチ上で「空気椅子の状態」を10秒間キープしてから座る。
これをマイルールにするだけで、お尻の大殿筋が劇的に呼び覚まされます。
さらに、野菜中心の食事だけでは絶対に摂取できない「ビタミンD(卵、魚、キノコに豊富)」を意識して食べ、1日15分は太陽の光を浴びて散歩する。
骨と筋肉を同時に強くするこの習慣こそが、男の歩き姿をどこまでも美しく保ってくれます。
結論:足元が引き締まった男は、何歳になっても現役だ
お腹の脂肪を落とし、その分を足の筋肉へと回していく。
ちりも積もれば山となる。
今日から始める小さなスクワットや、朝の卵1個が、10年後のあなたを「車椅子の生活」から遠ざけ、自分の足で凛と立つ「ダンディな男」へと仕立て上げてくれます。
現役時代の肩書きは、年齢とともに消え去ります。
しかし、自らの意志で鍛え上げ、蓄えてきた「筋肉貯金」は、人生の最期まであなたを裏切らない、最高の財産になってくれるはずです。
プロテインで効率の良いタンパク質摂取を
動画のなかで医師も言及していましたが、1日60gのタンパク質を毎日の食事だけで、しかも3食に分けて過不足なく摂り続けるのは、シニアの胃腸にとっては意外とハードルが高いものです。
そこで私が『筋肉貯金』のために取り入れたのが、手軽に良質なタンパク質を補給できる『シニアのための高純度プロテイン(減塩・低糖質設計)』です。
おすすめのプロテインはこちら↓
・一般的な若者向けのプロテインのように甘すぎず、胃にもたれにくいスッキリとした味わいです
・朝食のトーストやキノコ料理にサッと合わせられます
・さらに、骨の形成を助けるビタミンDも配合されているため、これ一杯で足腰のトータルケアが完結します。